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おれおれ詐欺で騙された ! |
※個人・団体名等は架空の名称となります。(フィクション) 豚さん、聞いてよ。 この前、税務署職員を装った男性から電話がかかってきたんだ。 話の内容は次のとおりだよ。 ※豚さん税務署職員の役をやらされる。 「もしもし、いつもお世話になっております。 ヒヨコ島税務署のご案内係の"豚トモヒコ"と申します。 この度、毎年遅滞無く納税されている納税者の方を対象に 納税額の30%を還付させて頂く手続きのご案内をさせて 頂いているのですが、お時間は御座いますでしょうか?」 「お得な情報ですね!どういった手続きをとればいいですか?」 「貴重なお時間有難う御座います。 それでは還付させて頂くまでのお手続きをご案内させて頂きます。 まず、ヒヨコ様の今年の納税額をご自身で計算して頂き、その納税額全額を通常の納期より早めに ご指定させて頂く口座にお振込頂く事で、還付手続きに必要な手続きは完了致します。 もし計算をするのがお手間であれば、当方で正確な納税額を計算致します。」 「それでは、計算はこちらでしますので振込先口座を教えて下さい。」 「お電話では、盗聴される恐れが御座いますので、 後日配送させて頂く郵便物に記載されている指定振込口座にお振込下さい。 なお、還付金の振込みにつきましては、 2月15日となりますので宜しくお願い致します。」 念のため、税務署に"豚トモヒコ"が在籍している事を電話で問い合わせたんだ。 そしたら電話口の女の人が「はい、勤務しています。」と答えたので、 安心して、3日後に届いた郵便物に記載された口座番号に振込みをしたんだ。 その後、2月15日に還付金が自分の口座に振り込まれていないか確認しに銀行へ足を運んだんだ。 でっ!振り込まれていたの?! アウトー!一円も振り込まれていなかったよ(><;) それから、明くる日も明くる日も確認したんだけど音沙汰がなかったんだ。 その時思ったね「やられた!まさか自分が」と・・。 警察には相談したの? うん。 でも、振込み先の口座は自分が振り込んだ日の翌日には閉鎖されていて、 お金も全額引き落とされていたので、結局、犯人も捕まらなかったんだ。 災難だったね・・。社会勉強と割り切っても腹が立つ話だね。 詐欺の手口も巧妙化しているんだね。 今回の自分としての反省点は、税務署に名前の確認をしただけで 早期振込みによる還付手続きを実施しているかどうかを確認しなかった点だね。 でも、郵便物の送り主は税務署になっていたんでしょ。 うん・・。 巧妙だね。 この時点で文書偽造罪の罪を犯しているといえるね。 将来、もっと手の込んだ詐欺が起きる可能性もあるから そのときに備えて対策をしておこうね。 僕の思いついた対策としては 1:お金に関わる事、若しくは間接的にお金に関わる事については 一人で行動に出るのでは無く、信頼できるひと2、3人に相談してみる。 それでも、騙される可能性が無いともいえないので、警察又は法律家、消費生活センターに相談してみる。 (理由としては、既に被害が出ていたら情報が一早く入る所だから) 2:常日頃、家族間で身分確認のため合言葉を決めておく。 そうすると、「風邪をひいて喉がかれているんだ」などの言い訳が効かない。 余り覚えにくい合言葉だと、本当に忘れてしまうので 単純、且つ、誕生日や電話番号等から連想されないものに。 3:犯人が家族の誰かを名乗る場合、その本人に連絡して確認する事。 もし連絡が取れない場合には、一刻を争うお金に関する事でも安易に振り込まない。 4:究極的には、お金に関する事は全て疑う。 それから、今後は振込みだけでは無く、 書留郵便で送らせる方法や宅配便で送らせる方法等も考えられるから注意してね。 今後詐欺に合わないよう、対策を立てるとするよ。 →怪しいサイトを閲覧したら不当請求された ! |
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